- 毎日しんどい
- 時間が全然足りない
- ゆっくり息をつく暇がない
こんなふうに思いながら、なんとか毎日を乗り切っているワーキングママも多いのではないでしょうか。
今回は、働く女性644人にアンケート調査を実施。
「ワーキングママってツライ」と思う瞬間や、「子育てと仕事を両立させるコツ」、さらに「ワーキングママでよかった」と思うことについて聞いてみました。
調査結果に対して、子育ての大先輩である『ビッグダディ』こと林下清志氏からご考察頂いています。
ビッグダディ(林下 清志)
1965年4月8日生まれ、血液型O型
岩手県九戸郡山形村(現・久慈市山形町)にて11人兄弟の10番目六男として生まれる。
テレビ朝日系のドキュメンタリー番組『痛快!ビッグダディ』にて、長年にわたり取材を受けたことから注目される。
- 調査対象:全国のワーキングママ
- 調査人数:644人
- 調査期間:2020年2月27日~3月15日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
子育てに理解のある職場は8割以上
10代~60代の働く女性644人に「あなたの職場は子育てに理解がありますか?」と質問したところ、「ある(36.0%)」「どちらかというとある(52.6%)」と回答した人が合計88.6%という結果に。
働く女性の8割以上は、自分の職場は子育てに理解があると感じていることがわかりました。
具体的には、「育児休暇」や「育児中の時短制度」がある、急な休みにも対応してもらえる、といった声があがりました。
近年は、出産や子育てを理由に離職する女性を減らすために、育児中の女性が働きやすい制度や環境を整えている会社が増えています。
また、上司に子育て経験があったり、社内にワーキングママが多かったりする職場は、子育てへの理解が深い傾向にあるようです。
子育てと仕事の両立でツライのは「子どもが体調を崩したとき」
「子育てと仕事の両立でツライのはどんなときか」質問したところ、ダントツに多かったのは、「子どもが体調を崩したとき(285人)」と「休む暇がない(224人)」でした。
次いで、「子どもと十分に向きあえない(87人)」「思うように仕事ができない(29人)」と続きます。
では他の意見もあわせて、それぞれの回答について見ていきましょう。
1位 子どもが体調を崩したとき
子育てと育児の両立でツライと思うとき第1位は、「子どもが体調を崩したとき(285人)でした。
- 職場へ申し出るのがツライ。理解のある職場でもやはり気を使うし、居づらい気持ちになる(20代 時短勤務)
- 子どもの体調不良が長引くと「早く治って~」と、子どもが苦しいことより仕事を優先して考えている自分が嫌になる(30代 時短勤務)
- 病児保育施設を利用しているが、具合の悪い子どもを置いていくことに罪悪感を感じる(40代 フルタイム)
子育てに理解のある会社が8割以上ある一方で、「子どもの体調不良が原因で会社を休んだり早退したりするのがツライ」と感じるママが最も多いという結果に。
「頻繁に休むと会社での立場が悪くなる」「大丈夫と言ってくれても内心不満に思っているかも…」といった不安や、子どもより仕事や職場の心配をしてしまう自分が嫌になるとの声がありました。
一方で、どうしても仕事を休めない場合、具合の悪い子どもを祖父母や病児保育に預けて出勤することに後ろめたさを感じているママも多くいました。
ワーキングママにとって子どもの体調不良は、非常に大きな問題であることがわかります。
2位 休む暇がない
子育てと育児の両立でツライと思うとき第2位は、「休む暇がない(224人)」でした。
- 朝は子どもの世話、昼は仕事。帰宅するとすぐに子どもが帰ってくるので、子どもの世話をしているうちに夕飯の時間。5分以上座れるチャンスが1回もないまま就寝時間になると、くたくたになる(40代 時短勤務)
- 朝起きた時から夜寝るまでの間、ジェットコースターのように時間が過ぎていくのが時々耐えられなくなる(30代 時短勤務)
- 残業で帰宅した後に、食事の支度など山盛りの家事をこなさなければならないので体力的にキツい(40代 フルタイム)
朝から晩までノンストップで息つく暇もないというワーキングママが多数。
独身の頃のように、仕事で疲れたからといって外食をしたり自宅でのんびりできないのがツライところですよね。
帰ってからも、夕飯の支度やお風呂、歯磨き、寝かしつけ、小学生になると宿題を見たり塾や習い事の送り迎えをしたりと、やることが山のようにあります。
また、子どもが寝たあとに翌日の夕食の準備や洗濯をする方、乳幼児の場合は夜泣きもあるため、「たまには好きなだけ寝たい」という切実な声も聞かれました。
休む暇がなくなるのは、覚悟しておくべきことです。
子育てをしているというだけで、「休む暇」は自ら探さないと見つからないくらい忙しいんです。加えて仕事もしていくわけですから、どうしても時間は少なくなってしまう。
仕事をしながら子育てをするというのは、ある程度の覚悟が必要です。
3位 子どもと十分に向き合えない
子育てと育児の両立でツライと思うとき第3位は、「子どもと十分に向き合えない(87人)」でした。
- 残業になると子どもが寂しがり、メンタルが心配になるときがある(40代 時短勤務)
- 仕事が忙しいと雰囲気で察して、勉強で分からないことや悩みがあっても言いにくいようです(40代 時短勤務)
- 母親としてちゃんと子どもに向き合えていないのではないか、と申し訳なさと情けなさがある(30代 時短勤務)
仕事と家事に追われて子どもと触れ合う時間がない、子どもの話をゆっくり聞いてあげる気持ちの余裕がない、という声が多く聞かれました。
「ママお仕事行かないで」と言われて切ない気持ちになってしまう、疲れている親の雰囲気を察して遠慮している様子に罪悪感を感じるとの声もありました。
短い時間でも濃厚な向き合い方をしていれば、子どもは納得してくれます。
僕はよく、子どもが寝てから子育てに関する4コマ漫画を描いていました。
子育てに対する思いとか、名前の由来とかが主でしたが、学校から帰ってきた子どもたちが読んで、感想を言ってくれるんですよね。「こんなこともあったよね」「そんな由来があったなんて知らなかった」とか。
そんな他愛のない会話でも、子どもにとっては結構楽しいんですよね。
4位 思うように仕事ができない
子育てと育児の両立でツライと思うとき第4位は、「思うように仕事ができない(29人)」でした。
- 仕事をバリバリやりたい気持ちはあるが、子どもを優先したい気持ちもありうまくできない(20代 時短勤務)
- 以前は全てのエネルギーを仕事に注いでいたが、子育てが始まってからは仕事にブレーキをかけざるを得ないときがある(30代 フルタイム)
- 同世代が先に昇進や昇格していると落ち込んでしまう(30代 フルタイム)
「フルタイムで働けない」「残業ができない」といった時間的な制限や、仕事以外にやるべきことや考えることが増えたために、全力で仕事に取り組めないことをもどかしく感じているママが多くいました。
人生において仕事の優先順位が高い人にとって、仕事が制限されることは大きなストレスとなっているようですね。
また、時短や残業なしで働くことで、以前よりも収入が減ってしまったという声もありました。
周りと比べてしまっているのかもしれませんね。周りの人と比べて生活のグレードを落とせない人が増えている。
どうしても借金があってがむしゃらに仕事をしなくてはいけないというなら別ですが、自分の生活をよりよくするために働いているのなら、両立をすることで思うように仕事ができないのも仕方がないと覚悟しましょう。
5位 子供に留守番をさせるとき
子育てと育児の両立でツライと思うとき第5位は、「子供に留守番をさせるとき(23人)」でした。
- 長期休みの時に、家に誰もいない中で毎日子どもが一人でお昼ご飯を食べること(40代 フルタイム)
- 長期休みのとき、全く勉強をしなかったり不意に出かけたりしてしまうのが不安で、仕事が上の空になることがある(40代 時短勤務)
- 子どもの体調が悪かったり寂しそうな表情をしても、留守番をお願いしなければならないときがある(30代 フルタイム)
とくに、夏休みなどの長期休みの過ごし方について悩んでいる方が目立ちました。
子どもだけで留守番をさせる日々が続くため、寂しい思いをさせているのではないかと負い目を感じる、安全面に対しての不安を感じる、というのが主な理由です。
学童に預けられず、近くに頼れる人もいないママにとって、長期休みは頭の痛い問題となっているようです。
フォローの仕方が重要です。
子ども1人でご飯を食べる日が多くなっても、「いつも喜んでもらえるような献立を考えているよ」「今頃ご飯食べているかなと思いながら仕事していたんだ」と伝えることで、1人で食べる時間も少し寂しくなくなります。
自分で思うだけでなく、子どもに伝えましょう。忙しい中でもこうやってケアしてくれてるんだなと思わせることが大切です。
6位 家事や子育てに夫の協力が得られない
子育てと育児の両立でツライと思うとき第6位は、「家事や子育てに夫の協力が得られない(22人)」でした。
- 「子育ては夫婦共同でするもの」という意識が夫にはない(40代 時短勤務)
- 疲れて帰って来た時に家の中がぐちゃぐちゃになっていたり、手伝ってくれない夫が寝転がっているのを見たとき(30代 時短勤務)
- 夫の仕事が忙しいため家事をあまり分担できず、仕事、子育て、家事と負担が大きい(30代 時短勤務)
夫が子育てに非協力的であることから、「2人とも働いているのになぜ私だけ…」という不満を感じているママが多くいました。
具体的には、夫が家事を全くしない、子どもが保育園を休むときに仕事の調整をするのは当たり前のように母親であること、などが不満の大きな原因となっています。
また、夫の帰宅時間が遅いため、平日はワンオペ状態のワーキングママも多数いました。
男性も子育てには参加するべきですよね。
参加することで初めて分かる楽しさもあるし、参加して初めて意識が変わることもある。
「会社の付き合い」と言いながら飲み歩いていた人が、テレワークで就業後の付き合いが減ったことで家族と夕飯を食べるようになって、意外とその良さに気づくこともある。
そうやって意識を変えていった方が、「家族のため、子どものために働いている」という気持ちも高まっていきますよね。
昔みたいに、「男性は寝る暇を惜しんで働いて、女性は包容力をもって子どもとお金の管理をする」という家庭は少なくなっています。
男が子育てに参加しないって、家庭を持つ資格がないと言われてもおかしくない時代になっていると思いますよ。
7位 たまったイライラを子どもに八つ当たりしてしまう
子育てと育児の両立でツライと思うとき第7位は、「たまったイライラを子どもに八つ当たりしてしまう(20人)」でした。
- いつも「早く!早く!!」とせかしてばかり(40代 フルタイム)
- 仕事が忙しくなると気持ちにゆとりがなくなり、子どもに八つ当たりしていると感じる(30代 時短勤務)
- 朝の出かける時間までが地獄。もっと子どもに優しくしてあげたいけど時間がなくて殺気立ってしまう(30代 時短勤務)
気持ちにゆとりがなくていつも怒ってばかりいる、忙しいときにわがままを言われるとイライラする、子どもに八つ当たりしてしまう…といった声が多く聞かれました。
「本当はもっとやさしいお母さんでいたい」「本当はもっと子どものペースに合わせてあげたい」…そう思っているママがほとんどではないでしょうか。
でも現実はそうもいかず、自己嫌悪におちいってしまうようです。
あまり罪悪案を抱く必要はありません。
四六時中当たり散らすのはダメだし、後から反省することも必要ですが、感情的に子育てしてもいいんじゃないかと僕は思っています。
「うちのお母さんはすぐ怒る」と思わせても構わない。子どもは子どもで、そんな親に対する対応力を身に付けていきます。
一番いけないのは、子どもを動揺させること。
当たり散らして反省して、しおらしく謝ったりすると「迷いながら子育てしている」と伝わってしまう。確固たる母親像が見えなくなるので反抗しやすくなるし、尊敬できなくなります。
機嫌が悪く怒ってしまうことがあっても、面白い時は面白い、楽しい時は楽しい、という親子関係ができていれば問題ないですよ。
子育てと仕事を両立するコツは「夫や周りの協力を得ること」
「子育てと仕事を両立するコツは?」と質問したところ、最も多かったのは、「夫や周りの協力を得る(163人)」でした。
次いで「手を抜く(120人)」「食事の作り置きをする(104人)」と続きます。
他にあがってきた意見もあわせて、それぞれの回答について見ていきましょう。
1位 夫や周りの協力を得る
仕事と子育てを両立するコツ第1位は「夫や周りの協力を得る(163人)」でした。
- 育児と家事を夫としっかり分担し、どちらかに負担が偏ることを避けている(30代 フルタイム)
- 旦那と有給の使い方を話し合っている。お遊戯会、運動会など予定が決まっているものは旦那。病気や臨時のときは私(20代 時短勤務)
- 子育ては妻を手伝うだけじゃなく二人でやるものだと旦那を教育する(30代 時短勤務)
- 親を頼るときもあれば、ママ友同士預けたり預かったりで乗り切っている(40代 時短勤務)
子育てと仕事の両立は、周囲の協力なくして成り立ちません。
アンケートでは、家事やお迎えなどを夫と分担し、どちらかに負担がかからないようにしているご家庭も多いことがわかりました。
夫に協力してもらうコツとしては、
- 具体的にやってほしいことを頼む(言わないとわからないので)
- 役割分担を決める
- 大変さを言葉に出して理解してもらう
- 褒めておだてて教育する
などがありました。
また、両親や義両親に対しては、困ったときだけ連絡するのではなく普段からコミュニケーションを取る、ママ友同士ならお互いに助け合う、といった気持ちでいることが上手に協力を得られるコツのようです。
周りに頼れる人がいない場合は、病児保育や地域のサポートセンターにいくつか登録し、いざとなったら利用できるようにしておくといいですね。
夫婦間で、子育てに対する意思を統一することが重要です。
昔は、祖父母や近所の人を含め大勢で子育てをしていましたが、今は核家族化の影響もあり、子育てのコミュニティが非常に狭くなっています。
その中で夫婦の認識がズレているのは致命的なので、子育てに対する認識やイメージを合致させておく必要がありますね。
親子関係の構築を急がず、まずは夫婦のコミュニケーションを重視していいと思います。
2位 家事や育児の中で上手く手を抜く
仕事と子育てを両立するコツ第2位は「家事や育児の中で上手く手を抜く(120人)」でした。
- 冷食やお総菜の利用を後ろめたく思わない(40代 時短勤務)
- 部屋が散らかっていても、平日は無駄なことはしないとおもちゃは出しっぱなし(20代 フルタイム)
- やれる時はやるけど、やれないときは潔くやらない(20代 時短勤務)
完璧を目指すと、無理をしてしまったり、できない自分に落ち込んだり、できないことを誰かのせいにしてしまうことがあるからです。
家事も育児も「まぁまぁでよい」というスタンスで、手を抜くことに罪悪感を感じないのが、両立には大事なポイントとなっているようです。
具体的には、掃除は週末だけと割り切る、食事の用意が大変なときは、お惣菜・冷凍食品・テイクアウト・インスタントなども利用するという意見や、洗い物が少なくなるようプレート皿を使う、場合によっては紙皿を使うこともあるという回答もありました。
紙皿の利用は、片づけ物が減り、小さなお子さんはパーティー気分で食事ができる一石二鳥のアイデアですよね。
食育や手作りのような「こうあるべき」といった理想や、「正しい生活」にこだわりすぎないことが、子育てと仕事をうまく両立させるコツと言えそうですね。
手を抜くというか、「要領よくやる」ということですよね。
手を抜かずに歯を食いしばってやったとしても、結果が出なければあまり意味はありませんから。
3位 食事の作り置きをする
仕事と子育てを両立するコツ第3位は「食事の作り置きをする(104人)」でした。
- 一週間の献立を考えて作り置きし、あとは焼くだけ、煮込むだけにしておく(20代 フルタイム)
- 子どもの晩御飯が遅くならないように、休みの日に作り置きおかずをいくつか下ごしらえして冷凍している(30代 時短勤務)
- 野菜は多めに買って下茹でして冷凍。お肉も切り分けてから冷凍。(30代 フルタイム)
週末や時間のあるときに作り置きし、毎日の食事の用意をラクにしたり、短縮したりできるよう工夫している方が多くいました。
- 常備菜を作っておけば、メインがお惣菜でも罪悪感が少ない
- 野菜をカットして冷凍。入れるだけで具だくさんのお味噌汁や鍋ができる
- お肉をタレに漬け込んで冷凍しておき、食べるときに焼くだけ
毎日食事を作ろうと思うと、メニューを考えて買い物をして作るという手間がかかります。
お休みの日に1週間分のメニューをざっくり決めて、買い物、作り置きをしておけば、食事作りがラクになりそうですね。
人間、髪の毛1本まで食べ物でできていますから、食事は生活の基本です。
作り置きだろうが何だろうが、親が作ったご飯を食べるというのは素敵なことですよね。
4位 事前に準備をする
仕事と子育てを両立するコツ第4位は「事前に準備をする(50人)」でした。
- 夜に洗濯物を干し、夕食は早起きして準備しておく(30代 フルタイム)
- 平日が少しでも楽になるように、週末にできることはなるべくやっておく(40代 フルタイム)
朝バタバタしないように洗濯を夜のうちにすませておく、帰宅後すぐに食事ができるよう早起きをして夕食の下ごしらえをしておく、といった工夫をしている人が多くいました。
また、平日にやることを少しでも減らすために、めんどうなことは週末に一気に片付けてしまうという方もいました。
5位 便利なものは積極的に利用する
仕事と子育てを両立するコツ第5位は「便利なものは積極的に利用する(49人)」でした。
- 買い物はほぼネットスーパー(20代 フルタイム)
- 食材の買い出しは宅配、掃除はロボット掃除機。経済的に余裕があるぶんお金で解決している(30代 フルタイム)
- 洗濯は干すのに時間がかかるし、雨の心配もあるので、衣料乾燥機を購入して家事負担を減らした(30代 フルタイム)
なかでも、ネットスーパーは多くのワーキングママが利用していました。
買い物の手間が省けるだけでなく、献立を決めたうえで注文すれば「あ~、メニューが思いつかない」というイライラもなくせます。
切った食材と調味料がセットになった「ミールキット」なら、時短なうえに手作り感もあるので、「ラクはしたいけどお惣菜をそのまま出すのは抵抗がある」という方にもピッタリですね。
もしも経済的に余裕があれば、家事の負担が減る便利家電を利用するのもよい方法です。
ちなみにアンケートで人気だった便利家電は以下の4つでした。
- 乾燥機付き洗濯機
- お掃除ロボット
- 食器洗い乾燥機
- スロークッカー(食材を入れるだけで煮込み料理ができる)
6位 体調管理をする
仕事と子育てを両立するコツ第6位は「体調管理をする(48人)」でした。
- できるだけ子どもが風邪を引かないよう手洗いうがいを徹底している。あと早寝早起き(20代 時短勤務)
- 自分が休みの時に子どもの具合が悪そうなら、悪化を防ぐためにひどくなくても休ませる(20代 時短勤務)
ワーキングママにとって、子どもが保育園や学校を休むことは、もっとも避けたいことです。
そのため、できる限り体調を崩さないよう、早寝早起きや食事管理、手洗いうがい、感染症のはやる時期は人混みに連れて行かないといった工夫をしている方が多くいました。
また、体調が悪そうなときは、長引かせないよう早めに病院に連れて行くという声も聞かれました。
うちは子どもが熱を出した時、怒っています。風邪をひいたことは罪だ!という意識を植え付けていますね。
大丈夫?ツライ?何か要るものある?と甘やかすことで、自分は病気だという意識が芽生えて更に病んでしまうこともある。
残念ながら、忙しい家庭においては軽い風邪程度に付き合っている暇もないんですよね。
7位 子どもが自分でできることを増やす
仕事と子育てを両立するコツ第7位は「子どもが自分でできることを増やす(40人)」でした。
- 朝食やお風呂など、小さいうちからなるべく自分のことをできるように教えている(30代 時短勤務)
- 「てつだって!」というアプリを使ってお手伝いポイントをつけて、ポイントに応じて本やお菓子、シールなどを買ってあげている。積極的にお手伝いしてくれるようになった(40代 フルタイム)
- 家事=母親の仕事という考えを持たせないようにしている。家の中のことは皆が協力してするものと理解させ手伝ってもらう(30代 時短勤務)
忙しいときに子どもにお手伝いをさせるって難しいですよね。
教えたりやり直したりする手間を考えると、つい「自分でやった方が早い」と思ってしまいます。
でも、最初は時間がかかったとしても、早いうちから自分でできることを増やしておくことで、結果的にはママの負担が軽くなります。
小さいうちは遊び感覚でやらせたり、お手伝いや頑張りをポイント制にすることで、楽しくできる工夫をしている方もいました。
「子どもが自分でできることを増やす」というのは、少し危険な考え方かもしれません。
本来親がやるべきことを子どもにやってもらっているのであれば親子関係は対等になりますから、「お願いします」「ありがとう」「助かったよ」の声かけが当然必要になってきますよね。
できることをやってもらい、きちんと評価することは子どもにとってもプラスですが、「できることを増やそう」と考えるのとは少し違うかなと思います。
8位 職場の人間関係を良好にする
仕事と子育てを両立するコツ第8位は「職場の人間関係を良好にする(35人)」でした。
- いざという時に気持ちよくお休みを頂けるように、普段は引き受けられる仕事は快く引き受けるようにしている(40代 時短勤務)
- 仕事を急に休むことになっても大丈夫なように、業務を期限より前に終わらせる工夫をしている(20代 フルタイム)
- 同僚や上司に積極的に家の状況を知ってもらったり相談に乗ってもらって、味方につける(30代 フルタイム)
急な休みや早退で迷惑をかけてしまう分、普段は全力で働く、できる範囲で積極的に仕事を引き受ける、ほかの人が困っているときはサポートするといったように、職場に貢献できるよう努力している人がたくさんいました。
また急な休みに備え、少しでも迷惑がかからないように仕事を前倒しして進めたり、引き継ぎしやすい状態にしている人もいました。
子どもを免罪符にせず、自分の抜けた穴をカバーしてくれる同僚に感謝の気持ちをもつことで、良好な人間関係をつくれます。
アットホームな職場であれば、同僚や上司に家庭の状況や悩みを普段から話すことで、いざというときに協力が得られる環境を作っておくのもおすすめです。
仕事しているのであれば、子育て中かどうかは関係なく大事なことですね。
「子どもが病気をした時に気持ちよく休ませてもらえるように」ということなんでしょうけれど、1人で頑張っているだけではダメです。
「急にお休みをもらうこともあるからここで頑張らないと」「子どもがいて迷惑かけることもあるのに、雇っていただけているから」と口に出してアピールしていくことが大事ですね。
既成事実として周知してもらうと、やりやすくなったりします。
ワーキングママでよかったこと1位は「金銭面で余裕ができた」
「ワーキングママでよかったことは?」と質問したところ、ダントツ1位は「金銭面で余裕ができた(310人)」でした。
次いで「息抜きになる(158人)」「家庭以外に居場所がある(123人)」と続きます。
1位 金銭面で余裕ができた
ワーキングママでよかったこと第1位は、644人中310人と半数近くが回答した「金銭面で余裕ができた」でした。
- 自分や子どもが欲しいものを気兼ねなく買える(30代 フルタイム)
- 習い事や教育にお金をかけられる(30代 時短勤務)
- 金銭的に余裕ができたので、旅行や外食、休みの日に家族で出掛ける回数が増えた(40代 時短勤務)
- パートを始めてからお金の話で夫と揉めることが少なくなった(20代 時短勤務)
お金のことで過度に悩まずにすむ、子どもの習い事や必要なものを我慢させずにすむといった声が多く、お金が原因で配偶者ともめることがなくなったという回答もありました。
また、「夫の許可がなくても使えるお金があって嬉しい」「自分の力で稼いでいるという自信がもてる」という声も多かったです。
夫に一方的に養われているという「引け目」を感じずにすむのは、自信や前向きな気持ちにつながっているようですね。
他には、離婚や配偶者の病気・ケガなど、いざというときの安心感になるとの声もありました。
いずれにしても、金銭的な余裕は心の安定に直結していることがわかります。
2位 仕事が子育ての息抜きになる
ワーキングママでよかったこと第2位は「仕事が子育ての息抜きになる(158人)」でした。
- 仕事ではあるが自分だけの時間がとれる。生活にメリハリがつき気分転換にもなる(30代 時短勤務)
- 育児で疲れて落ち込んでいても、仕事にいけば働くしかない。気合が入ると気分も晴れ、また頑張ろうと前向きな気持ちになれる(40代 時短勤務)
- 仕事があって子どもから離れることで、子どもとの時間がよりかけがえのないものに思える(30代 時短勤務)
両立であるがゆえのストレスはあるものの、仕事をしている時間が子育ての息抜きになっているという方が多くいました。
子育てに行き詰まっても、一旦家を離れて仕事をすることで気持ちを切り替えられる、気持ちが一点に集中しないため、視野が狭くなったり悩みすぎたりすることを防げるといった点が、ワーキングママのメリットと言えそうです。
また、「働く疲れを子どもの可愛さが癒し、子育ての疲れを仕事の楽しさが癒してくれる(40代 時短勤務)」という回答もありました。
3位 家庭以外に居場所がある
ワーキングママでよかったこと第3位は「家庭以外に居場所がある(123人)」でした。
- 自分の輝ける場所があっちにもこっちにもあると思うと、「働く母」で良かった(30代 時短勤務)
- 「○○ちゃんのママ」「○○さんの奥さん」ではなく、名前で呼んでもらえて職場で必要とされていると感じる(30代 時短勤務)
- 社会に出ていることで色々な人と出会え、視野が広がっていく(30代 フルタイム)
働くことで社会と繋がれるため孤独を感じない、家庭以外にも自分が必要とされる場所があることを実感できると答えた方が多数いました。
家庭に入ることで、社会から孤立したような気持ちになってしまう、自分は家族以外に貢献できていないと感じる人は少なくありません。
しかし、仕事で評価されたり会社に貢献できることは大きな自信になります。
また、社会に出て色々な人と出会い幅広い価値観に触れることで、視野が広がったという意見もありました。
4位 子どもに頑張っている姿を見せられる
ワーキングママでよかったこと第4位は「子どもに頑張っている姿を見せられる(61人)」でした。
- 将来の夢で「ママみたいなお仕事をしたい」と言ってもらえた時は頑張って働いてきて良かった!と心から思えた(30代 フルタイム)
- 子どもが「ママお仕事頑張ってくれてありがとう」言ってくれる(30代 時短勤務)
- 頑張っていると姿を見て、子どもも協力してくれようとする(40代 フルタイム)
お子さんに「ママみたいな仕事をしたい」「ママもお仕事頑張っているからボクも頑張る」といった言葉をかけられときに、働いていてよかったと思えたという声が多く聞かれました。
また、忙しそうにしている母親の姿を見て率先してお手伝いをしてくれたり、「疲れてない?」などと気遣うやさしい心が育っていると感じたときに、頑張りが報われると回答した方もいました。
5位 子育てのアドバイスがもらえる
ワーキングママでよかったこと第5位は「先輩ママに子育てのアドバイスがもらえる(42人)」でした。
- 保育士さんや先輩のワーキングマザーのみなさんに相談できるので、育児に関する孤独感は育休中より減った(20代 時短勤務)
- 職場で子どもがいるママ友に励まされたり、色々先輩ママに学ぶ事があるので勉強になる(30代 フルタイム)
職場に先輩ママがいると、ワーキングママならではの悩みを相談できるため、一人で思い詰めずにすみ、気分転換になるという声が多く聞かれました。
子育てと仕事を両立しやすいおすすめの仕事3選
- 「育児と仕事の両立はもう限界かも」
そんなワーキングママに、子育てと仕事を両立しやすいおすすめの仕事を紹介していくので参考にしてみてください。
職種なら『事務職』がおすすめ
「今の仕事は体力的にもハードで正直しんどい」というワーキングママには『事務職』をおすすめします。
冷暖房の効いたオフィス内で座ってできる事務職は、快適かつ体力を使わずにできる仕事です。
家では座る暇がなく、子育てで体力を使うワーキングママにとって、座り仕事の事務職は体力を温存できるので助かりますよね。
また、事務職は基本的に土日祝日休みが多いため、子どもの休みと合わせられるのも嬉しいポイントです。
経験がなくても始められる仕事なので、未経験からの転職にもピッタリの職種といえます。
ただし、人気のある事務職は競争率が高いので、転職する場合は自分で応募するのではなく、転職エージェントや派遣会社から仕事を紹介してもらうといいでしょう。
転職に抵抗がある人は、会社に配置転換を申し出てみるのもアリですよ。
丁寧なヒアリングときめ細やかなサポートあり。
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『派遣社員』という働き方もあり
サービス残業や責任の重い仕事と子育ての両立が厳しい人は、『派遣社員』という働き方もありですよ。
業務内容や勤務条件などは最初の契約で決められているため、希望条件どおりに働けるメリットがあります。
たとえば「17時に保育園のお迎えがあるから残業は無理」という場合、残業ナシで17時までの仕事を希望しておくと、希望条件に合った仕事を紹介してもらえ、契約した時間通り残業なしで働けるわけですね。
また、大手派遣会社なら福利厚生も充実しているので、ワーキングママでも働きやすい環境が整っています。
同じような自由度の高い働き方のできるパートより時給も高いので、効率的に稼ぐことも可能です。
将来的に直接雇用を目指せるケースもあるため、子どもの成長とともにキャリアアップも視野に入れられます。
また、コーディネーターや担当者が仕事を紹介してくれるので、子育てや家事が忙しくて仕事探しするのも大変という人にも便利ですよ。
ワーママに嬉しい福利厚生が充実。
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キャリアコーチがライフスタイルに合った仕事を探してくれる。
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育児サポートが充実。
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『テレワーク(在宅勤務)』で働く
「毎日時間が足りなくて大変」「子どもが体調を崩したとき、欠勤を申し出るのが辛い」という人は、『テレワーク(在宅勤務)』で働くのもおすすめです。
テレワーク(在宅勤務)の最大のメリットは、通勤にかける時間を短縮できること。
さらにワーキングママなら、以下のメリットもありますよ。
- 今まで通勤にかけていた時間を家事にあてられる
- 休憩時間を家事に使える
- 保育園の送り迎えも余裕をもってできる
- 子どもが休んでも自宅で仕事をしながらの看病が可能
- 満員電車に揺られなくていいから体力を温存できる
- 子ども1人で留守番させる必要がなくなる
ただし、テレワークだと家族以外との接点がなくなり、気が滅入るという人もいるでしょう。
「週に1回は出勤すること」「午後から出社」など条件を設けている企業もあるので、条件次第では出社してリフレッシュもできますよ。
社内に「在宅勤務制度」があれば申請してみてくださいね。
テレワークが難しい場合、在宅勤務に対応している会社に転職するのもありですよ。
大手のマイナビ運営だけあって、デスクワークやリモート求人も充実。
【公式】https://mynavi-agent.jp/
女性社長が立ち上げた大手派遣会社、リモート派遣も豊富。
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まとめ
毎日毎日やることに追われ、心が折れそうになる瞬間もあるかもしれません。
でも、収入面や社会とのつながり、やりがいなど、ワーキングママだからこそ得られるものもたくさんあるはずです。
家事も育児も一人ですべて抱え込まず、助けてくれる人たちに感謝の気持ちを伝えながら協力してもらいましょう。
家事や育児がラクになる便利なものを積極的に使ってみるのもおすすめですよ。
また、家事や子育てに完璧を求めず「だいだいできていればOK」というスタンスでいることも、自分を追い詰めないために大切なポイントと言えそうですね。
自己評価を高く持つことをおススメします。
仕事も子育てもやっていることを、ストレスと思うのはとても勿体ない。
誰に自慢するわけでなくても、不安があっても、手を抜くことがあっても、「私それなりにやっているよね」と思うことが大切です。
仕事をする上でも同じで、自分より仕事がデキる人はたくさんいるし、思うように評価されないこともある。それでも、クビにならずにお給料がいただけているのはそれだけで素晴らしいことです。
自分で自分を評価して、確固たる自信を持つことができれば、気持ちが揺らぎにくくなっていきますよ。